監督:      キム・ソンス
   キャスト:    クォン・サンウ(チャン・ドヨン刑事)
             ユ・ジテ(検事オ・ジヌ)
             オム・ジウォン(幼なじみジュヒ)
             ソン・ビョンホ(組織のボス ユ・ガンジン)
   ストーリー 
     凶悪犯罪科の熱血刑事チャンは、父親違いの弟ドンジクを、その眼前で殺される
     チンピラだったドンジクは刑務所に服役中に暴力団の重大な秘密を知り、組織から
     消されてしまったのだ。
     弟の仇を追うチャン刑事は、違う事件で同じ人物ガンジンを追っていたソウル地検の
     エリート検事と運命的な出会いを果たし、協力してガンジンの犯罪を暴こうとするが
     共に、不法捜査、暴力行為で、起訴、拘留されてしまう・・・
     拘留中に死んでいった母、小さな幸せも叶わなかった弟
     彼は拳銃を握り締め、一人大きな悪に立ち向かって行く
     全てを捨てて・・・・

  
  

女性よりも美しいと言われる肌の持ち主であることから化粧品のモデルでも活躍中のクォン・サンウ
が、まさにイメージチェンジをかけて体当たり演技の「美しき野獣」
日本向けに「美しき」を入れたそうです。なんで!?
普段は悪人相手に、いささか過激な熱血刑事は暴走がち。
でも、言葉には出さなくても、兄弟2人を女手ひとつで育ててくれた母を何よりも大切に思っている。
母を手伝ってくれる幼なじみのジュヒのことを密かに愛しているが、その想いも伝えていない。

本当は、ささやかな幸せに憧れているのに、何故か自ら遠ざかってしまう不器用さ
人は、大切な物を踏みじられた時、涙をいっぱいにためた目を見開き野獣となる
悪いやつは、本当に悪い。そしてひとりの力ではどうしようもないものです。
立ち向かえないほどの大きな悪に対して彼は、捨て身でかかるしかなかった。
クォン・サンウの壮絶な最後が、めちゃめちゃ切なかった!!
母の葬儀に特別の温情で参加させてもらった帰り道、護送車から飛び降りて逃亡。
ガンジンを追い詰め、拳銃を放つ。気がつけば同僚であるはずの警察から2重3重に取り巻かれ
狙撃手に狙い定められている・・・
 タバコをおもむろに取り出し、心通わせたオ検事に貰ったライターで火をつけ、最後の一服の場面
すごく良かった
(哀しいほど、カッコいい)。あ〜あ殺しちゃわないで(心の声です)
あと、お母さんと、心で対話する場面もよかった。
ユ・ジテの抑えた演技はさすがに、キラリと光ります。
ありがちなストーリーですが、スピード感もありなかなか見ごたえありました。この映画はアイドル映画じゃありません。脚本もしっかりしてる。韓流というジャンルで括っては
失礼ですよ。そろそろ偏見やめませんか!?
また、一味違った顔を見せてくれたクォンサンウにノックアウトです!
    私的な採点なのでモチロン・・10点 と言わせてネ
  次に紹介するのは  博士の愛した数式 です。