監督:ピーター・チェルソム          106分
原作 周防 正行
キャスト: リチャード・ギア(弁護士ジョン・クラーク)
       ジェニファー・ロペス(ダンス教師ポリーナ)
       スーザン・サランドン(ジョンの妻ビヴァリー)
       リサ・アン・ウォルター(ダンス仲間)
ストーリー
シカゴの弁護士ジョンは、仕事帰りの電車の中から、向かいのビルの窓に佇む美女に気を引かれる。そこはダンス教室・・・
彼はためらいつつも勇気を奮い起こして教室のドアを叩く

原作は、言わずと知れた周防正行監督 「Shall  We ダンス?」1996年
1996年ですから、随分昔になるんですね。一斉を風靡したのを覚えています。バレー界のプリマドンナ
草刈 民代を起用、主人公の普通のサラリーマン役に芸達者な役所 広司、コミカルであくの強いダンス仲間を強烈な個性の竹中 直人、ダンスのパートナーの女性に渡辺 えり子というキャスト
おまけに、周防監督と草刈民代さんの結婚というサプライズもあったっけ・・・。私は実は見ていませんでした。  ですから、私にとってこのハリウッド版が、まさしく「Shall We Dance?」です。

あまりにも有名なこの話、リチャード・ギアのダンスが見たくて映画館に足を運びました
思った以上にいい映画でした。見ていてほんわか楽しい気分!
最初弁護士ジョンの電車の中の疲れた顔・・・。暮らしに何の不満もないけど、生活の澱のようなものを
抱えている。そのジョンが美しいポーリヌに惹かれてダンス教室に通うことに・・・。そのうちダンスを踊ることの楽しさにのめりこんでゆく様子がほのぼのとしていて、共感できます。
もちろん、中年の星リチャード・ギアはなかなかの、かっこマンで、ジェニファーロペスも、いつものセクシーさを、超控えめにして、影のある神秘的な女性をうまく演じてます。やればできるじゃん。
若い頃のリチャード・ギアはこれまたハリウッドいちセクシーといわれた人。「愛と青春の旅立ち」や「アメリカン・ジゴロ」「ブレスレス」などで、世界中の女性をメロメロにしました。私も昔はファンでした。一番好きなのは「ブレスレス」です
最近は渋い役が多いですねそうそう「シカゴ」でのタップダンスもすごかったですよ。彼が踊れる俳優だと、この時初めて知りました。
 今回も彼は撮影に入るまでにダンス教室に通って(半年も!)自分の納得できる踊りができるように頑張ったそうです。プロですねーホントに!  そのダンスシーンを是非見てください。
奥さん(スーザン・サランドン)とのからみはやはり日本の原作とは一味違ってアメリカナイズされていて
スマート。タキシードでばりっときめてエスカレーターを上ってくる場面は「反則」だーというくらい決まっていますが・・・。(ここは、プリティ・ウーマンのテイストです)
長々と語りましたが、観客は年配の方が多かったように思えます。音楽も旧き良き時代!?でなかなか良かった   後味の良い作品だと思います。
ちなみに、日本版を参考のためレンタルして見ましたが、私はハリウッド版のほうが断然良かった。
竹中 直人・・・やりすぎ。あれじゃ、ほんとに社交ダンスをしてる人に気の毒ですぅ。
泥臭さも日本らしいといえばそうなんですが、やはり残念ですがスタイルといい容貌といい・・・ネ
アメリカでリメイクされた訳もうなずけるってもんです。

 「なりたい自分になる」これは勇気を与えてくれる映画です。そして、それが何であっても自分がその気になりさえすればいつでも遅くないと・・・思いませんか? 

     私的採点      
  8.5点

Shall We Dance