監督 塩田 明彦
原作 梶尾 真治 130分
キャスト 伊藤英明 ミムラ 倍賞千恵子 中村勘三郎 宮藤官九郎 勝地 涼
臼田あさ美 富岡 涼
ストーリー サラリーマンの鈴谷比呂志は、ある日出張で東京から門司へむかう。そこは彼が幼い日 の1年を過ごした懐かしい場所だった。 10歳の時、離婚した母が、祖母の椿おばあち ゃんの住む門司の旅館に1年間預けられた。 懐かしさに鈴谷旅館の前まで来た比呂志
は、そこで20年前の自分(ヒロ)にであう。混乱した彼は喫茶店に入り、新聞の日付を確
かめる。 どうしたことか日付はすべて1986年・・・・いっきに20年前にタイムスリップ
していたのだ。そして目の前には20年前の世界が広がる。 30歳の大人になった自分
が、それらの懐かしい過去と向かい合うことになる。
この怪異は彼だけにおきているのではなかった。その日同じ飛行機に乗り合わせた他の
3人にも、同じことが・・・・。
30歳のヒロシは、孤独だった10歳の自分と、あこがれていた年上のバイオリニストの和美ねえちゃんと再会する。和美ねえちゃんは難病で死んでしまったのに、生きている彼女に出会えたのだ。
ちんぴらやくざの布川は、自分を出産した時に死んでしまった若い母に。
盲目の老婦人朋恵は、ずーっと一緒に暮らした盲導犬アンバーに。
影の薄い男、臼井は20年前にいたずらをして、どうしてもあやまりたかった隣人に。
4人は時空をこえて、何故20年前に戻ってきたのか・・・・。だいたいわかりますよね。キーワードは、過去の忘れ物、そして心残り・・・・。
それぞれのエピソードがもうぐーっと心に深く突き刺さります。
なんで4人にこの事が起きたのかが解るラストも衝撃的です。
涙が溢れて止まりませんでした。久しぶりに感動した!!
人生は、留まることなく流れてゆくけど、「あの時ああしてたら」とか、ありますよね。それがリセットできればいいんですが、できませんよね・・・でも、言える事は、今できうる事をできるだけやることかなぁ。後悔しないように
そして、私も、20年前に亡くなった、優しかった父に、ものすごく会いたくなりました。
この映画とても、素晴らしい作品です。是非見て下さい!!!
あ、言い残したけどヒロの少年時代を演じた子役の富岡 涼君、最高でした。彼はドクターコトーでも名演技が光ってましたよね。 それに伊藤英明さんは、心優しいヒロシにぴったんこ。ミムラも芸達者ですし、
チンピラ役の勝地 涼も将来期待できる俳優さんです。キャストもgoodでした。
オススメ度 9.5点